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2021/03/15
マンション管理

機械式駐車場の整理

機械式駐車場の整理

金食い虫の対処

最近のマンションにおける駐車場の主流は機械式駐車場ですが、このスタイルの駐車場はちょうどバブル全盛期の頃に出始めたものです。当時は路上駐車が社会問題になっていた時代で、行政から課せられた駐車場の「附置義務」に対応するために登場したものだと考えられます。附置義務というのは、駐車場法の規定に基づいて地方自治体が定めた条例で、集合住宅に対し、戸数などに応じて駐車施設の設置(附置)が義務づけられていることを意味します。

ところが、敷地面積が十分にとれない都市型のマンションの場合、たとえば附置義務として「戸数の50パーセントの駐車場を確保しなさい」といわれても、その規模の敷地を駐車場に充てることは難しいため、苦肉の策として生まれたのが機械式駐車場なのです。

機械式駐車場は、都心部にある敷地の狭いマンションでも、駐車場のスペースを大きく確保できるところが特徴ですが、一方でそんなメリットも簡単に吹き飛ぶほどの困った問題を抱えています。実はこれがとんでもない“金食い虫”なのです。使用したことがある方ならご存じのように、機械式駐車場は思いの外壊れやすく、マンション設備の中でもトラブルの多い機械設備です。

機械式駐車場には、上下2段式、上中下3段式、上下に加えて左右にも動くパズル式など、いくつかタイプがありますが、機械が複雑になるほど、故障の発生率も高くなります。また、屋内に設置されていれば一般的には劣化の進行は比較的緩やかですが、屋外に設置されていると雨や風の影響を受け、さらに故障の発生率が上がる傾向があります。

年数回の点検や故障や劣化した部品交換はもちろん、屋外にあるもので塗装仕様なら錆が発生するため、数年に1回はペンキを塗り替えなければならないでしょう。また、20~30年程度経過すれば、機械の入れ替えて新しくする必要がありますが、この更新工事にも大きなコストがかかります。したがって、どのタイプの機械式駐車場にしても、頻繁に費用が発生してしまいます。

突発的な部品交換や機械の入替などは理事や修繕委員の頭を痛めます。私の知っているマンション管理組合では、毎月の理事会で機械式駐車場のメンテナンスに関して、理事会の半分程度の時間を割いて議論を交わしています。よく管理会社や保守会社の提案に押し切られてしまうなんてこともよく聞きます。

理事会では、保守点検の度に、要修理、要交換といった指摘が報告書と共に提示され、高額な見積りが出てきて、決済を迫られます。エレベータのようのフルメンテナンス契約であれば、こんな厄介な問題に頭を悩ませる必要はないものの、機械式駐車場にはまだフルメンテナンスという仕組みが広がっておらず、修理には都度見積が出てくる保守契約になっているためです。

現在では、数少ないですが、機械式駐車場にもフルメンテナンスの保守契約も出ていているようなので注目が必要です。

マンションにお伺いする「無料出張セミナー」を行っておりますので、
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著者/須藤桂一 株式会社シーアイピー 代表取締役社長
著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長

ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。

これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。

数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。


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