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2021/01/18
マンション管理

良い管理会社とは、良いフロント担当者とは

良い管理会社とは、良いフロント担当者とは

品質を決める間違えてはいけないもの

マンションの日常的な管理は、管理員や清掃員、各種保守業務の業者によって遂行されていますが、管理会社のフロント担当者の目が行き届いているかどうかで、彼らの仕事ぶりも変わってくるものです。マンション管理組合や理事会にしてみれば、「フロント担当者の能力=管理会社のすべて」というように見えてしまうかもしれません。

当社に「いい管理会社を紹介してください」と言われる方がいますが、私の経験上では「良い管理会社」も「悪い管理会社」もありません。大切なのは「良いフロント担当者」であるか、「悪いフロント担当者」であるかという点に尽きると感じています。

これはどんな業態でも同様だと思いますが、どこの会社にもエース級の社員もいれば、出来の悪い社員も存在します。仮に平均点の高い管理会社に管理業務を委託したとしても、出来の悪いフロント担当者が着任すると、残念ながら質の高い管理を期待することは難しいでしょう。このように、マンション管理とは、非常に「属人的」なサービスなのです。

したがって、良いマンション管理を実現できるかどうかは、管理会社自体の問題よりも、まずはどのようなフロント担当者が派遣されるかがポイントと言えます。マンション管理はフロント担当者の質で左右されるのです。

あるマンションで、過去にこのような話がありました。そのマンションに派遣されていたフロント担当者はコミュニケーション能力が高く、普段から役員とも良好な関係を築いていました。あるとき、フロント担当者がマンション管理組合に対して「マンション住民による一斉清掃をやりましょう」と提案してきました。日頃の関係性もよかったため、役員たちは提案を快く受け入れ、年1回、マンション住民が集まって落ち葉を拾ったり、周辺のU字溝を清掃したりすることがマンションの大きなイベントの1つとして定着しました。

ところが、ある年に就任した新理事が管理委託契約書を読んでみたところ、U字溝清掃は管理会社の業務だと明記されていました。つまり、管理会社に業務委託し、その分の管理委託費も払っていたにもかかわらず、マンション住民が清掃作業をやらされていたというわけです。

事実を知ったマンション管理組合がさっそく管理会社に問いただすと、フロント担当者が管理委託契約書の内容をきちんと把握していなかったことが判明し、マンション管理組合から大目玉を食らう羽目になったそうです。

そのフロント担当者は人当たりが良くて、人間的には信頼されるよい人物だったのかもしれませんが、仕事の面では業務内容を把握する能力が低く、単なる理事会ご機嫌取りに過ぎない「質の悪いフロント担当者」だったわけです。

マンション管理の良し悪しは、マンション管理組合の性質そのもので決まります。つまり、質の良いマンション管理を実現させるためには、自分たちが意識の高いマンション管理組合になり、「良いフロント担当者」を派遣させることが重要なのです。

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著者/須藤桂一 株式会社シーアイピー 代表取締役社長
著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長

ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。

これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。

数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。


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