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2018/06/29
マンション管理

様々な反対者のタイプ

様々な反対者のタイプ

上手に付き合うために知っておくといいこと

マンション管理組合に限らず、会社や家庭などあらゆる組織、付き合いにおいて、議題や事案にする考え方は様々であり、賛成者と反対者がいることは、当然のことです。

マンション管理組合においてよくありがちな構図として、議題を提案する理事会や専門委員会などの意見に対して、意思をはっきり持って賛成してくれる人々もいれば、反対する人々もいるなかで、圧倒的多数のサイレントマジョリティ、つまり声を上げない居住者という3通りが存在します。

ここでは反対者に注目して、そのタイプを分析してみたいと思います。

反対者と位置付けられる方々の特徴としては、非常に声が大きい事があげられます。長い時間をかけて慎重に議論を重ね、管理組合にとって一番良いとの結論に至り、説明会や総会に上程していることに対して、真っ向から否定されるのは、理事会のメンバーにとって、とても辛い事だと思います。

そもそも、反対する理由がはっきり具体化されているのであれば、議論の余地はあるのですが、それが具体的根拠のない、単なる感情論からの反対意見だと、埒があきません。

これまでの経験を踏まえ、ここでは声の大きな反対者の傾向と対策を考えてみたいと思います。

まず、よく見かける反対者の意見は・・・
1)もっと議論をするべきだ!
2)「変える」ことは不安だ!
3)総論では賛成だけれど各論には反対!
4)とにかく理事会が気に入らないから反対!
こんな反対意見、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか…?
ではタイプ別にその対策を考えてみましょう。

1)もっと議論をするべきだ!
→理事会や専門委員会で時間をかけて議論をして最善を提案しているつもりなのに、なぜそのような反対意見が出てしまうのか…。この場合の反対者は『理事会だけで決定するのではなく、もっと住民の意見を取り入れるべきだ」と主張している事が多いです。
ここで大事な対策は『理事会や専門委員会で議論をしてきたことをしっかりと区分所有者へ開示する事』です。議論の足跡を残し、例えば重要事案に対しては、説明文書の配布や、広報誌の作成、説明会開催などを適宜開催し、アカウンタビリティ(説明責任)を果たしていくことが大切です。
決定までの経緯も含め、情報を発信/共有する機会を設け、住民の方々に対して周知徹底に努めることがポイントです。
一方で、どれだけ周知を努めても、全く関心のない区分所有者は必ず存在します。発信した情報を見るか見ないかはその人の責任に委ねられますから、理事会や専門委員会としては、議論の経過や結果に対する広報を怠らずに行ってきたのならば、万が一この様な反対意見が出たとしても、「今更何を言っているのですか?」というような正しい判断をしてくれる多くの人が正しい方向へ進めてくれることでしょう。

2)「変える」ことに対する不安
→「変えること」に対する不安に対して、「変えない」ことに対する不安とリスクをしっかり説明して、認識してもらう事がポイントです。
変えることにばかり不安を唱える方々は、変えないことに対する不安要素には目をつぶっていたり、気が付いていない方々です。
大抵は現状を変化させることに対して、消極的な人が多いのですが、是非、変えない場合に想定される問題点を認識してもらうと良いと思います。
何故、変える必要があるのか…。行動のきっかけとなった危機感に対する、理事会や専門委員会のリアルな声を届ける事が大切です。
特に、管理組合運営に関心を持たない、何も不満や不安を持たない区分所有者の方々に、しっかりと理解してもらうことができるように努め、理事会や専門委員会との温度差を埋めていくことが大切です。

3)総論は賛成だけれど、各論には反対!
→総論賛成各論反対という人は、よく見かけます。考え方には賛成なのだけれど、その解決方法や進め方には反対!の様な意見です。
このタイプへの傾向と対策は何故、その様な考え方になったのか。何故その方法を選んだのかを理解してもらうことが大切です。
総論には賛成だけれど、詳細の各論段階で反対をする区分所有者の方には、できるだけ理事会や専門委員会に入って頂き、議論を進めることが解決への道筋となると思います。
『同じ区分所有者で良識のある人物であれば、目指す方向は同じはずです。』そのような場合は単に疎ましく思って排除するのではなく、何故各論になると反対なのか、具体的な理由や不安要素を取り除けるよう、しっかりと会話を通して議論する。むしろ積極的に活動に参画をして頂く方が早い解決につながると思います。
但し、その方の意見が「そもそも現状は変えたくない」という事に基づいている場合は、対応が変わってくるので注意が必要です。

4)反理事会という反対派
→とにかく理事会の決定事項が全て気に入らず、どのような懸案に対しても反対するタイプです。そのような反対者が存在するのは極めて稀ではあるものの、管理組合にとっては議論を完全に停滞させる頭の痛い存在となります。
このタイプには、感情的、論理的と双方存在しますが、共通している点は『発言している内容が極端で、重箱の隅をつつくような本筋から離れた議論』が殆どで、時間ばかりを費やす空論が展開する為、周りが辟易としてしまいます。
反対者の目的はとにかく、議論を先に進めないこと、決定事項を阻止することです。
このタイプは、理事会の対応も同じ住民同士という関係性から、野放しにしてしまう事が多いのですが、貴重な時間を無駄にしない為に問題発言を繰り返す人の空論に振り回されないよう、『複数でとりくむ』理事会本来の強みを活かして軌道を修正することです。
理事会は多数決で物事を決めていくのですから。

以上、反対者のタイプ別の傾向と対策を記しましたが、実は少数の声の大きな反対者に注視するよりも、理事会として対策をしっかりと取るべき存在があります。


それは圧倒的多数の声を上げない区分所有者(サイレントマジョリティ)の方々です。理事会や専門委員会で如何に正しく、しっかりと説明ができているか…。一人でも多くの人に理解してもらえるように、丁寧に働きかけていくことが重要です。

以上の様にマンションにおいて、理事会や議案に対する様々な反対者のパターンがあります。反対派は、どのマンションにも出現する可能性があります。事前にあらゆるケースを想定して備えておくことをお勧めします。

マンションにお伺いする「無料出張セミナー」を行っておりますので、
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著者/須藤桂一 株式会社シーアイピー 代表取締役社長
著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長

ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。

これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。

数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。


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