大規模修繕工事に備える
マンション管理組合が果たす役割
マンション管理組合は、区分所有法第3条「区分所有者は、全員で、建物並びにその敷地及び附属施設の管理を行うための団体を構成し、この法律の定めるところにより、集会を開き、規約を定め、及び管理者を置くことができる」に基づいて構成された組織です。
つまりマンション管理組合とは、区分所有者全員で、自分たちの共有財産であるマンションを共同で維持管理していくための組織で、マンション管理に関するあらゆる役割を有しています。
当たり前のことですが、マンションは区分所有者(賃借人)が日々生活をする住居であり、大切な財産です。安全・安心で快適な居住環境を確保し、その資産価値を維持するためには、適時、適切な修繕工事をする必要があります。
ところで、マンション管理組合がなくなると、どのような事態になるでしょうか。
マンションの共用部分の修繕工事は、長い周期で実施されるものが多く、工事の実施時には多額の費用を要します。そのような多額の費用を工事の実施時に一括で徴収区分所有者から徴収することは現実的ではありません。
そこで将来予想される修繕工事に必要な費用を、長期間にわたって計画的に積み立てていくのが、大切な財源となる「修繕積立金」です。マンションを長期間、良好な状態に維持していく工事費用を準備していくためには大変重要なものです。
マンション管理組合はこの修繕積立金の徴収と管理・運用を行う事も一つの役割となっています。
この修繕積立金。賢く使っていかなければ、将来大変な財政難となってしまいます。
人任せにせず、どの様に修繕積立金を使うかを検討吟味していくことは、非常に大切な理事会の大きな役割です。
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- 著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長
ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。
これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。
数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。