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2017/05/19
修繕工事

修繕積立金が不足する理由

機械式駐車場は金食い虫

皆さんのマンションの収支報告において駐車場利用料の会計処理はどの様になっているでしょうか。実は66.5%のマンションにおいて駐車場利用料が全額管理費会計に算入されているというデータがあります。なんとマンション管理組合の約三分の二の会計処理において、修繕積立金会計には全く算入されていないということになります。特に築5年未満のマンションでは、82.5%が全額管理費会計に算入してされています。その理由としては業界の都合がここでも要因となっているのですが、デベロッパーは、月々の各家庭から引き落とす管理費を安く見せるために、新築時点では、駐車場利用料の全額を管理費会計に算入しているということになります。これは管理費を安く見せる「からくり」です。

ここで大きく問題をはらむのが機械式駐車場の場合です。平面式駐車場または自走式駐車場であれば、さほど大きな問題にはなりませんが、機械式駐車場だと全く話は別です。その理由として機械式駐車場の場合は保持するために多額の資金が必要となる事が挙げられます。つまり日常の保守費用に加えて、機械の入れ替えが必要となるため、長期修繕計画上では築30年前後に、この入れ替え費用が計上されます。しかし、この費用が実に膨大で修繕積立金会計に大きくのしかかってくる訳です。このことから機械式駐車場はとんでもない金食い虫だと位置づけられるのです。

将来、多額の資金が必要となるはずなのに、駐車場利用料が積み立てられていないのですから、区分所有者の負担は増すばかりです。

このようなカラクリによって「うちのマンションは管理費が安い」と感じているマンションでも、ヘビーな機械式駐車場を持っているマンションだと、修繕積立金が大きく不足する事態となることを、早くから認識する必要があるでしょう。

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著者/須藤桂一 株式会社シーアイピー 代表取締役社長
著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長

ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。

これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。

数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。


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