管理会社の修繕工事
競争原理が働かない業界
管理会社から提案のあった、修繕工事や見積書に不信感を抱くマンション管理組合や理事会が多く存在します。
管理会社では、競争原理を働かせずに見積を提示しますが、それをwebで見つけた業者や、知り合いに紹介された近所の業者に聞いてみたり、実際に見積を取ったりしてみると、2~3割金額が下がることがよくあります。ひどい時には半額ということもあります。
事前に管理会社に「競争原理を働かせて」と言い寄ると、「これは当社の利益を最小限に抑えた一杯いっぱいの金額で、しっかりと相見積も取って対応しているので競争原理は働いています。」とが必ず返ってきます。しかし、実際に理事会や専門委員会で独自に別途見積を取ってみると、金額が3割下がったという話は珍しくありません。その下がった金額に合わせるように、後からあっさりと管理会社も見積金額を下げてくるなんてことが度々起こります。
管理会社のフロント担当者は、自分たちの利益を優先にして種々の提案をするのではなく、マンション管理組合の利益を最優先とすることを、肝に銘じてほしいものです。
マンションにお伺いする「無料出張セミナー」を行っておりますので、
マンションに関してお悩みのある方はお気軽にお問合せください。
- 著者/須藤桂一
株式会社シーアイピー 代表取締役社長
ゼネコン勤務や、塗装工事会社・リフォーム会社の2代目社長として大規模修繕工事を受注している最中、様々なマンション管理組合の問題に直面し、1999年にマンション管理組合専門のコンサルタント会社であるシーアイピーを設立した。
これまで約33,000戸のマンション管理組合の相談を受け、問題解決を図る。
数多くのメディアに出演、書籍の出版や監修も行っている。詳細はこちらまで。