1.長期修繕計画表とは

建物を維持保全していくために、今後20～30年間に必要と予測されるマンション各所の修繕や大規模修繕について、時期と費用を一覧にしたものです。
何時、どの程度の費用が必要で、修繕積立金はどの様な状況かが分かります。
修繕積立金の金額は、この長期修繕計画をもとに算定され、管理組合にとってとても大切な資料です。

2.管理費と管理委託費の違い

管理費と管理委託費は大きく意味が違います。

管理費：区分所有者の口座から毎月、修繕積立金と一緒に引き落とされる金額のこと。マンションの共用部分の日常的な管理や設備の維持、共用部分の水道光熱費、軽微な補修などに使用されます。※管理組合の資産となります。

管理委託費：管理費のうち、管理組合が管理会社への業務委託費用として、毎月支払っている金額を指します。

3.大規模修繕工事とは

マンション建物の美観や機能を、快適にいつまでも維持するために、長期的計画の下に実施する大規模な修繕工事をさします。

大きな出費をともなうので、居住者に負担の無いよう資金面の計画性も求められます。
頑丈に見える建物であっても、経年により建物のさまざまな部分は確実に劣化します。
大規模修繕工事を適正に行う事で、マンションの資産価値を向上させるのでマンションの状況に見合った長期的な修繕計画（長期修繕計画）を立てることが大切です。

4.防火管理者の設置義務

50人以上が居住しているマンションでは、消防法によって防火管理者の選任と消防署への届け出が義務付けられています。資格取得のためには消防機関が実施する講習を受講します。

防火管理者の主な業務は下記の通りです。